2014年にスタートしたBitSharesで初めて採用されたシステムで、通貨の保有者による投票プロセスを経て取引の承認者が選出され、選出された承認者がブロックを生成します。

基軸通貨の保有者に保有量に応じて投票権が割り当てられる為、Delegated Proof of Stakeという名前がつけられています。

なお、不特定多数が誰でもブロックを生成できる可能性のあるオリジナルのProof of StakeやProof of Workとはかなり異なるもので、プライベートチェーン(Ripple等)では取引の承認者を特定の管理者が選びますが、DPoSでは不特定多数が承認者を選ぶことになります。

LiskのDPoSとBitSharesのDPOSの違い

ブロック生成報酬の財源が違う

取引の承認者にインセンティブとなる報酬が与えられますが、BitSharesでは間接的ですが、基本的には取引手数料から支払われていて新規に仮想通貨が発行されることはありません。
Liskは取引手数料に加え新規に発行される通貨が報酬となり、1年目は5LISK/ブロック、2年目は4LISK/ブロック、と1年に1LISK/ブロックずつ減少し、5年目以降は1LISK/ブロックになります。
つまりBitSharesには発行上限がありますが、Liskには発行上限がないということです。

承認者(witness/delegate)の数が違う

BitSharesでは承認者を20人前後としていますが、Liskでは承認者が101人います。
101人というのはBitSharesがもともと採用していた人数ですが、限られた財源からブロック生成の報酬を与えなければならない為、承認者が多くなりすぎると支払う報酬も多くなってしまい「財政破綻」してしまう可能性があり、逆に破綻しないように報酬を抑えれば誰も承認者になろうとしなくなる恐れがあります。
また、有権者(仮想通貨の保有者)は取引の承認者の候補者を一人一人評価して投票しなければならないので、承認者が多すぎるとその中に悪意を持った人間がいるのかどうか分かりづらくなってしまうデメリットもあります。

CommiteeメンバーやWorkerがいない

BitSharesには承認者以外にもCommitteeやWorkerと呼ばれる役割があります。
Committeeメンバーは取引手数料などに関するブロックチェーンの仕様変更を提案する人で、Workerは機能拡張などのブロックチェーンの改良その他を寄与することを提案・実行する人のことです。
CommitteeメンバーやWorkerの提案も承認者の選出と同様に投票により決定されます。
Liskにはこれらの役割がなく、主に開発者主導でブロックチェーンの仕様変更・改良などが行われます。

DPOSのメリットは?

取引の処理能力が高い

PoWやPoSはブロック毎にハッシュの計算を行いランダムに承認者を選出するため時間がかかってしまいます。
DPOSは一定期間ごとに承認者を選ぶだけであとは承認者も承認の順番も決められた中でブロックを生成するだけなので、低コストで取引承認が行えます。
BitSharesのブロック生成間隔(取引承認時間)はわずか3秒で、処理能力は100,000tps(取引/秒)とされており、Ethereumの25tpsとは圧倒的な差です。

より分散的である

いくつかのマイニングプールが90%以上の採掘力を占めているビットコインと、20ないし101のみが取引承認を行うBitShares/Liskのどちらが分散的でしょうか?
ちなみにBitSharesは20でも十分分散的であると言っており、Liskは不十分なら101から増やしてもいいよと言っているようです。